← POETRY
ARCHIVE / POETRY

色狂い

この世は色が溢れております。
赤青黄色に、
黒に白。
金銀輝き、虹色が、お空を明るく照らしてる。

この世は色が溢れております。
真っ赤な嘘に騙されて、
青筋立てて喚いても、
黄色い顔したサルの頬、
朱色に染まって叫ぶだけ。

灰色ビルの軒先に、
白々しいほど艶やかな、
ピンクの桃にほだされて、
むしゃぶりつけば、あら残念。
ヤニに汚れた黄色い八重歯、
あんたの財布はどこへやら。

この世は色が溢れております。
どんな色でもここにある。
どんな色にも世界は変わる。
見知った景色の色などは、
心の色であら不思議、
千変万化に色違い。

あんたとあたしは色違い。
けれどどうしてそうまで違う?
人生一路に歩むのは、
みんな一緒のはずだろう?

されども世の中すべては不公平。
なまっ白い顔して過ごす日々、
鉛色した空の下、

とぼとぼ歩いて七日間。
七色お空に掛かる橋、
あの橋渡って青空の向こうにあるのは、
黄金郷と願って買うわ宝くじ。
規則正しく毎日進む、
均一綺麗に一色に、
塗りつぶされた灰色の、
くだらぬ毎日進んでく。
ガキの頃には純粋無垢に、
白く輝くキャンパスは、
今となっては何色とわからぬ色が積み重なって、
ああ、あたしの人生真っ黒と嘆く涙も黒くてかなわぬ。

けれど、あたしは思うのさ。
黒ほど愛しい色もない。
その黒あばいて、バラバラに、
砕いてみればその中に、
あんたの歩んだ人生の色とりどりが現れる。
あんたの人生真っ黒か?
寝違い、場違い、勘違い。
あんたのもの見る角度がわるい。
斜め曲がった首なんて何の役にも立ちゃあせぬ。
人生見るときゃ堂々と、正面切ってまっすぐに、
相対するのがいつだって、礼儀作法と決まってる。
さあ、黒にまみれたあんたの人生、
ホントはどんな色してる?
真っ赤な嘘の青写真、緑の黒髪、白々と、千紫万紅美しく、

人の世すべては色違い。
頭が狂うは気狂いだ。
ならば色に狂って騙される、
この世の人は、みんな、
色狂い。

あんたの色は、何色だい?

SWIPE LEFT / RIGHT TO MOVE BETWEEN WORKS