片瞑り

作・中野浩作

初演:2025.05.10掲載戯曲:13ページ

作品紹介

暗い殻の中から一歩も外へ出ず、スマートフォンだけで世界とつながっている引きこもりのカタツムリ・ツムリ。彼女は「箱入り娘のツムツム」として配信を続けている。

そんなツムリの配信をいつも聴いているのが、盲目の黒猫・エド。兄のソウ、ヤマとともに暮らす彼は、ある夜、偶然にもツムリの殻そのものを見つけてしまう。画面越しでしか知らなかった二人は、思いがけず同じ場所で出会うことになる。

外を見ることを怖がるツムリと、外を見ることのできないエド。互いに欠けているものは違うけれど、二人が出会うことで、それぞれの世界は少しずつ広がっていく。

怖いから目を閉じることと、目を開くことができないこと。それでも誰かと一緒なら、ほんの少しだけ外を見られるかもしれない。

一匹のカタツムリと三匹の黒猫をめぐる、小さな出会いの物語。

短編演劇集『イロナシハナイロ』の一篇。

片瞑り 戯曲1ページ目

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