モーニング侵略
作・中野浩作
作品紹介
いつも通りの朝を迎えた切子の前に、「新しい朝」を名乗るモーニングが現れる。
昨日の夜を失敗したのだから、これまでとは違う朝を迎えるべきだ――そう言って、朝食も生活も、切子自身さえ別のものへ置き換えようとするモーニング。やがて複数の「切子」たちが現れ、それぞれの朝をめぐって対峙していく。
誰かに用意された「正しい朝」と、自分自身で迎える朝をめぐる短編戯曲。
舞台・世界観
舞台となるのは、現実の部屋でありながら、同時に「朝」という時間そのものが実体化した空間。
「いつもの朝」「偽物の朝」「本物の朝」として三人の切子が存在し、昨日の夜から今日の朝へ向かう時間は、通勤急行のように走り、折り返し、通過していく。トースト、ご飯、コーンフレークといった朝食や、電話、電車の音など、日常的なものが時間や人格を示す記号として舞台上に現れる。

