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僕の小さな街には

円環するコミュニティバスがあって
2 時間に一度、街を回ってつないでいる。


僕は、
バスに乗って学校に行く。
バスに乗って仕事に行く。
バスに乗って老人ホームに行き、
バスに乗って火葬場に行き、僕の体は焼かれて、一つの骨となる。


僕の体は街の外れにあるお墓の中で、毎年毎年、土に還っていく。
僕の魂はキュウリの馬に乗って、毎年毎年、この街に帰ってくる。


バスは今日も回っている。
僕は今日も回っている。
回っているのは僕か、バスか、街か。
回っているんだ僕が、バスが、街が。


人が、人へとつながる。
老人は、孫へとつながる。
森は切り開かれ、ビルとなり、
ビルは朽ちて、荒野となり、
荒野がたがやされ、緑が溢れて森となり、
あの子が、その子と、つながる。


街は行く。人と、人を繋げるために。
人は行く、街と、街を繋げるために。
生まれた街は母のお腹に、
育った街は父の心臓へ
生きる街は子供のてのひらに
老いる街は孫の瞳へと、
つながる、繋がっている。


おぎゃあと君が生まれて、
おめでとう、おめでとうと、祝う。
「おめでとう、君という街が、生まれた。」


 僕は、一つの街。
 あなたも、一つの街。


 オフィス街、住宅街、限界集落、大都市、片田舎、
 職場、学校、病院、SNS、2 時間に一本のバスの中、
 東京、千葉、埼玉、名古屋、大阪、長崎、福岡、北海道、富山、四国、沖縄、仮想地方、
世界の果て、
 そして、コトバの飛び交うこの場所、
 KSJ2024 裏名古屋大会   イン   金色鮫


 すべて街である。
 あなたは街で、街にはコトバが溢れ、ひしめき合い、繋がり、
 人は街というコトバを生み、コトバを愛し、
 コトバは育ち、やがてはおいて死んでいく。
 そしてあなたという街は、
 誰かのコトバの一つとなり、誰かの街そのものとなるだろう。
 コトバが回る。
 円環に、コトバが行く。
 人、つまりは街、
 街、つまりは人、
 人、つまりはコトバ、
 人と街とをつなぐため、今日もコトバはひた走る。
 コトバは街。
 コトバとはつまり、俺達だ。

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